一度きりの人生を楽しむには?

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【ネタバレありで】劇場は松岡茉優が非常によかったんですが、なんか綺麗すぎて現実味が湧かなかったよ~

どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。

今回は映画「劇場」です。

お笑い芸人の又吉が書いた原作を映画化した作品になります。

 もう又吉は売れっ子作家の仲間入りですね。

本を出したら絶対に映像化しますからね。

そして今作は劇場公開と同時にアマゾンプライムでも配信を開始するという神対応。

僕が住んでいるところは夜しか劇場公開をやっていないので助かりました。

ありがとう!!アマゾンプライム!!

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では早速書いていきます。

 

劇場ってどんな映画?

ではまずは劇場のあらすじです。

永田は演劇の世界で成功することを夢見る青年だった。中学校の同級生である野原と劇団「おろか」を立ち上げ、演出と脚本を担当していた。だが、客が集まらず、運営は上手くいっていなかった。劇団員達との口論も絶えず、次第に追い込まれていく。

そんなある日、永田は自分と同じスニーカーを履いているとの理由で女性に声をかけた。その女性は沙希という名で、女優を夢見る学生だった。沙希は永田の才能を信じ、彼を支えるようになった。孤独だった永田の心は、沙希の存在に救われていく。

永田は執筆活動を頑張るが、金が底をつき借金が膨らんでいってしまう。永田は苦しい生活に苛立ち、不安や怒りを沙希にぶつけるようになった。いつしか二人の関係に、溝が生まれていた。

引用 映画『劇場』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし) | MIHOシネマ

 

 今作で主人公の永田を演じているのは山崎賢人です。

出演作としてはキングダムとかありますが、あのときはぶっ飛んでいた主人公を演じていました。

今回はどんな演技を見せてくれるのでしょうか。

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そして本作のヒロイン役沙希を松岡茉優が演じています。

ちはやふるや万引き家族、蜜蜂と遠雷などでは結構物静かな役が多かった彼女ですが今作でも物静かな女性の役をするみたいですね。

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今作はほとんどこの二人を中心に物語が進んでいきます。

ということで早速書いていきます。

 

この映画をおすすめ出来る人は

この映画をおすすめできるのは、

・松岡茉優のファンの人

・昔は俺もミュージシャンや作家になりたくてやんちゃしてたなあって人

・ダメンズを観るのが好きない人

一方おすすめできないのは、

・ダメンズを観るとイライラしてくる人(僕も)

・静かな映画が嫌いな人

ぐらいですかね。

 

山崎賢人のダメ男はなかなか新鮮でよかった

今作は売れない作家志望の永田とそれを菩薩のような心で包み込もうとする沙希の恋愛模様を描いた作品です。

この主人公の永田ってやつがまた絵にかいたようなダメ男なんですよ。

全然作家の才能もないくせに、変にプライドが高いから現実を受けいられなくて人を不快にすることばかりを言ってしまいます。

しかもお金もないから沙希の家に転がり込んでいるくせに、生活費を渡す素振りも見せません。

挙句の果てには沙希が朝から晩までバイトしてお金を稼いでいるのに、自分は何もせずに夕方に起きてぶらついて上から目線で沙希にものをいう。

結構、観ててイラつきましたね(笑)。

沙希に何回、さっさと別れてしまえって心の中で叫んだことか(笑)。

可愛い茉優ちゃんに何てことすんねん!!

おじさんまじで起こるで!!ってね(笑)。

まあここまでいい感じのクズさを演出できた山崎賢人の演技はなかなかのものです。

前に観た出演作がキングダムでは、めちゃくちゃ元気な役をやるイメージがついていたので今作とのギャップがすごいです。

なんか無精ひげもはやしちゃってね。

まあそんな永田を受け止める沙希にも異変が出てきます。

 

松岡茉優が壊れていく姿にあまり入り込むことができなかった

そんな身勝手な永田に振り回されて沙希もどんどん精神的に擦り減ってきます。

ある日、永田は昔の知り合いから沙希がバイトしている居酒屋によく行っているという話を聞きます。

そして沙希がバイト先で永田の話をしていることを聞きます。

沙希はすごく楽しそうに話をするが、それを聞いたみんなは最悪の彼氏じゃんと思って聞いていたらしい。

それを聞いた永田は、沙希にめっちゃ怒るんですよね。

俺のことを馬鹿にしているのかってね。

ここら辺が変にプライドの高い人のめんどくさいところなんですよね。

僕も学生のときにこういう時期がありましたわ。

自分でも才能がないことが分かっているから、恋人とか家族に自分がいないところで自分のことを言われると自分がバカにされているって変な被害妄想を抱くんですよね。

でもプライドが高いから才能がないことを認めたくないし、他人に触れられたくもない。

いや~、あの時のことを思い出すと本当に子供でしたね。

だから永田のことを観ていてイラついたのかもしれません。

そんな生活が続いていくうちに本人は、菩薩のような心で永田に接していても体がついていかなくなります。

そしてお酒を飲み泥酔しなければ、夜眠れなくなるまで追い込まれてしまいます。

もう早く別れてしまえって感じなんですよね。

映画の最初の方ではたくさんの笑顔であふれていたのに、どんどん生気を失っていく過程はなかなか心にくることがありました。

本当に松岡茉優はすごい女優です。

ただなんか弱っていっても松岡茉優のビジュアルが全然変わらないんですよね。

演技はすごいんだけどなんかぱっと見、何にも変化がないからリアリティがないなと感じてしまったんですよね。

髪のさらさら感とか全く変わってないし(笑)。

どんどん追い込まれていく女性といえば最近見た透明人間のエリザベス・モスを思い出します。彼女の方が目の下にくままで作って髪もぼさぼさになりながら追い詰められた女性を演じており、それに比べるとなんか緊張感がなかったなと不満を感じました。

ただ松岡茉優ファンの人にとってはいろいろな松岡茉優の表情が観れるのでおすすめです。

 

まだ永田に良識があってよかった

沙希の体調が悪くなってから、永田の沙希に対する態度が優しくなりいろいろ沙希に気を遣うようになるのですが時はすでに遅し。

結局、沙希は故郷の青森に帰ることになり、実家に帰ってからは体調がよくなります。

その場面のナレーションで永田が沙希は僕から解放されることで体調がよくなったと語っていました。

まあ永田は、自分が沙希を苦しめていたことを自覚していただけまだ救いがあると思いました。

原作を読んでいなかったので最後は胸糞な終わり方するんじゃないかと思ってドキドキしていたのですが、まだ永田に良識が残っていてよかったです。

結局、最後は沙希が東京の部屋に残した荷物を取りに来た時に二人で片づけをすることになります。そのときの二人で昔やった演劇の台本が出てきて、懐かしいねとか言いながら二人で声に出して読み返します。

その頃の楽しい思い出を二人で思い出していたのですが、途中で永田が台本にない台詞を話始めます。

いままでごめんね、とかすごく感謝しているなどです。

そこで実は、その場面は永田が作った演劇の一シーンであり沙希は客席でその劇を観ているということが明らかになります。

たぶん本当に起こったことを後で永田が演劇にしたのでしょう。

最後は永田が二人で昔作った猿のお面をかぶって沙希を笑わそうとして、観客席に座っていた沙希が笑顔になるところで物語が終わります。

ああ、なんか少しだけ救いのある物語でよかった!!!

 

その後、二人がどうなるかは描かれないので最終的にどういう人生を過ごしていくのかは分かりませんが二人の恋が全く無意味なものではなく二人の人間形成に大きな影響を与えてくれているみたいですごくホットしました。

個人的には胸糞な映画も好きなのですが、なんかこの映画に関しては登場人物たちに救われてほしいと願ってしまいましたね。

自分も若いころ、彼らみたいな時期があったからですかね。

やっぱり若いっていいな!!(おっさんやあ…)

 

とまあいろいろ書いてきましがた今回はこの辺で!!!

ではでは!!