【ネタバレ注意】ブックスマートはLGBTとスクールカーストと思春期特有の下ネタをうまくミックスしたシーザーサラダのような映画だったよ~
どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。
今回はブックスマートに関して書いていきますよ。
今作に関しては全くノーマークだったのですがなんかえらく評価が高かったので観に行ってまいりました。
- ブックスマートって誰にお勧めできる映画?
- ブックスマートってどんな映画?
- 下ネタの中にちりばめられているジェンダーネタが秀逸
- 二人の掛け合いがまぶしすぎる件
- この物語はモリ―が多様な生き方を受け入れるまでの物語でもある
ブックスマートって誰にお勧めできる映画?
この映画をおすすめ出来る人はこんな人。
・下ネタが大好きな方
・若者特有の希望に満ち溢れた姿を観たい人
・マイノリティへの接し方に悩んでいる人
逆にこの映画をおすすめ出来ないのはこんな人ですかね。
・マイノリティを許容できない人
・下ネタや悪ノリが嫌いな人
・パリピ的なノリのやつとかがそこまで好きじゃない人
こんなところですかね。
結構好き嫌いが分かれる映画だと思います。
ブックスマートってどんな映画?
ブックスマートのあらすじはこんな感じ。
エイミーとモリーは幼少期からの親友で、高校生活最後の年を迎えていた。2年前、エイミーは同性愛者であることをカミングアウトした。現在、エイミーはライアンに片思いをしており、それを知ったモリーは「卒業前に告白するべきだ」とエイミーにアドバイスしていた。卒業式の前日、モリーはクラスメートたちがトイレで「ガリ勉のモリーはダサい」などと陰口を叩いている現場に出くわした。モリーはエール大学に進学することを勝ち誇ったが、彼女たちもまた名門大学に進学を決めていた。モリーはパーティー三昧の日々を送っていたはずのクラスメートが自分同様に名門大学への進学を果たしたという事実にショックを受け、「勉学に全てを捧げてきた自分の高校生活は何だったのか」と思い悩むようになった。モリーはエイミーを巻き込んで高校生活をエンジョイすることにし、手始めに、同級生の一人(ニック)が開催する卒業パーティーに参加することにした。エイミーは乗り気でなかったが、モリーの勢いに圧されたため渋々同行することにした。
引用
今作の主人公であるエイミーを演じるのは、ケイトリアン・ディーヴァー。
この方全然知らなかったんですが、映画デビューが12歳とかなり若い時からこの道に入っています。
これからが楽しみな若手俳優です。
そしてもう一人の主人公モリ―を演じるのはビーニー・フェルドスタイン。
なんかアメリカ映画って太っちょの女の人はボケ役のことが多いけど今作でも見事なギャグを連発してくれます。
彼女の代表作といえばレディ・バード(詳細は下記のHP参照)。
映画『レディ・バード』のネタバレあらすじ結末と感想。動画フルを無料視聴できる配信は? | MIHOシネマ
それでは内容に関してネタバレありの感想を書いていきます。
下ネタの中にちりばめられているジェンダーネタが秀逸
主人公は学校で勉強しかしてこなかったモリ―とその親友のエイミーです。
女子同士で下ネタのことをしゃべる人は結構いますが彼女たちも、かなりいける口です。
二人でポルノビデオを見だしたり、ネタで乱交パーティやSEXの話をしたり。
本当に二人とは気が合いそうです(笑)。
彼女たちの生活を垣間見ると僕たちの生活とはなかなか馴染みのないジェンダーへの認識の違いが描かれているんですよ。
一番驚いたのがモリ―がトイレの個室に入っているときに同級生に「モリ―は勉強ばかりしていてださい」という陰口を言われていたシーン。
その陰口をしゃべっているのは女の子と男の子なんです。
( ,,`・ω・´)ンンン?
なんで男の子もおるんや!!ここは女子トイレではないんか?
と調べていたらジェンダーニュートラルのトイレなんてものがあるみたいです。
マジでアメリカは進んでるな・・・・・。
しかし、女子トイレがめちゃくちゃ混んでいるのをよく見るので男性と女性を一緒にしたら男子が大便しにくくなるんじゃないかとか女子になんか嫌がらせと化する奴がいないかとかストーリーと全く違うところが気になりました。
こういうのがさらっとあるんですよね。
他にもエイミーが気になっている女性がいることを知っているモリ―が普通に早く告っちまえよとなんの違和感もなく言っているところや薬でラリッてしまった二人が人形になる幻想を観ながら性器がないからだを観て「理想的な身体だわ!!」とエイミーがしれっとしゃべるところとか特に特別感なく出してくるんですよね。
なんというかすべてのマイノリティが受け入れられているんですよ。
これが普通の映画であったらマイノリティの人たち一人一人にスポットを当ててなんか葛藤だったりどう自分を受け入れていくかだったりを描くんですが、この映画は全然そこの議論はもう終わっている前提でどんどん話が進んでいくんですよね。
ああ、こんな世界が本当にうらやましいです。
僕自信、性別で自分のマイノリティを決めつけられるのが非常に嫌なのでこの映画の世界に非常に憧れます。
二人の掛け合いがまぶしすぎる件
主人公二人の掛け合いを観ていてお互いのことを想っているというのが分かるんですよ。
パーティ用の衣装に着替えた際に、「最高すぎるわ!!」「めちゃくちゃかわいい!!」とお互いに褒め合いまくるんですよ。
また、パーティ会場に言う途中で恋バナになりエイミーが自虐的なことを言った際にいきなりモリ―がエイミーの頬を叩きます。
理由は自分の親友であるエイミーの悪口を言ったからだそうです(笑)。
これはまぶしすぎるくらいの友情です。
少しまぶしすぎてみているこっちが照れてしまいましたわ!!
この物語はモリ―が多様な生き方を受け入れるまでの物語でもある
この映画はLGBTネタやモリ―とエイミーの友情が結構クローズアップされていることが多いんですが、モリ―の成長も描かれています。
モリ―はガリ勉で生徒会長もやっており全く遊ばない学生生活を送ってきました。
それは、将来有名な大学に入って地位のある職種に就くという野望があったからです。
しかしそういう価値感がゆえに他人(特にパーティが大好きな同級生たち)を見下していました。
私はあなたたちが遊んでいる間も勉強に励んでいた。
その分、将来はあなたたちよりも報われるはず。
私はあなたたちとは違う。
そんな感じでどこか否定的な考えを持っていました。
しかし実際はパーティ三昧の同級生も自分と同じ大学に進学することや一流企業に就職することが発覚します。
モリ―はそこで自分の生き方が否定された気持ちになってしまいます。
結局、この映画で一番多様性を受け入れていなかったのはモリ―なんですよね。
しかし、この映画のいいところはモリ―が自分の生き方に固執するのではなく自分が否定していた生き方に飛び込んでいくところです。
そこで自分が否定してきた同級生のパリピたちが実は各々がいろいろな悩みや想いをもっていて皆が愛すべき一面を持っていたことを知ります。
そしてモリ―は徐々に、みんなを受け入れていきます。
こういうのって、結構勉強ができてプライドが高い子供とかに多いんですよね。
僕も無駄にプライドが高かったし、勉強も自分なりには頑張っていたので高校生だったときとかはモリ―と同じ気持ちでした。
なので彼女の姿にはすごく共感できるし、遊んでいる友達に嫉妬を抱くのもすごく分かります。
とまあ、結構いろいろ書いたけど小さいお子さんにはおすすめしないと。
刺激が強すぎるので。
ということで今回はここまで!!
ではでは!!