【ネタバレ注意】透明人間はエリザベス・モス演じる主人公の女の人の成長物語として面白かったよ~
どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。
今回は透明人間という映画についてです。
僕の中では透明人間といえば、昔ケヴィン・ベーコン主演でインビジブルという映画を見たときのことを思い出します(詳しくは下記参照)。
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この映画は透明人間になった主人公が、暴走するのを周りが止めるという話だったのですが今回の透明人間はどんな話になるのか.
早速書いていきます.
透明人間ってどんな映画?
今作のあらすじをさくっと紹介.
セシリアは、強迫観念に囚われた恋人エイドリアンの束縛に苦しめられていた。ある日の夜、セシリアは意を決してセキュリティが張り巡らされた彼の豪邸から脱出することにした。セシリアの逃亡に気が付いたエイドリアンが凄まじい形相で追いかけてきたが、妹のエミリーの協力で何とか逃げ切ることに成功した。ほどなくして、セシリアの元に「エイドリアンが手首を切って自殺した。彼は貴方に500万ドルの遺産を残した」との一報が飛び込んできた。自由だけではなく、莫大な財産をも手にしたセシリアだったが、「エイドリアンは自殺するような人間ではない。彼ほどの優秀な科学者なら自殺を偽造するくらい容易なはずだ。彼は今もどこかで私を見張っているのではないか」という疑念に取り憑かれていた。
当初、セシリアの友人たちは彼女の疑念にまともに取り合おうとしなかったが、しばらくして、セシリアの周辺で怪奇現象が頻発するようになった。ここに至り、セシリアの疑念は「エイドリアンは何らかの方法で透明人間になり、私に復讐しようとしている」という確信に変わった。
今作の主人公は透明人間になる方ではなく、透明人間から逃げる方です。
透明人間と壮絶な戦いを繰り広げる主人公のセシリアを演じるのはエリザベス・モスです。
僕はこの女優を全然知らなかったのですが、今作で好きになりました。
今作における彼女の存在感がハンパなかったです。
詳しくは後程書いていきます。
今作では僕が知っている俳優がそんなに出てなかったのでそんなに紹介できないのですが、あえて紹介するのであればオルディス・ホッジ。
調べたらダイ・ハード3やジャック・リーチャーに出演しています.
どちらも観ましたが全然覚えていない(汗)。
そんな彼も今作ではセシリアをセバスチャンから匿う親友役で大活躍です。
ということで紹介もこれくらいにして早速内容について書いていきます。
この作品をおすすめ出来る人は?
この作品をおすすめ出来るの人は下記のような人です。
・エリザベス・モスの迫真の演技が観たい人
・主人公がスカッと悪にリベンジする映画が好きな人
・どんでん返しのストーリーが観たい人
・大きな音で観客を驚かすアメリカンスリラーが好きな人
逆にこんな人にはおすすめしません。
・大きい音が苦手な人
・怖いのが苦手な人
・透明人間?何それおいしいの?って人
ということで早速どんな映画か早速書いていきます。
透明人間からの被害を通して主人公の成長を描いた作品
今まで何回も映画の題材として選ばれてきた透明人間ですが、これまでの透明人間の主人公は透明人間になる側が本人でしたが今回は透明人間から被害を受ける側が主人公として物語は進んでいきます。
その主人公のセシリアを演じているエリザベス・モスがとても迫力のある演技をしてくれます。
それだけでも見る価値があります。
映画の序盤、セシリアは支配欲の塊のような恋人エイドリアンの家から逃げ出し、知り合いの家に匿ってもらいます。
その時は、またエイドリアンが自分の家に来るんではないかという強迫観念から外へ一歩も出れないほど弱っていました。
しかもその時のエリザベス・モスが目の下にくまらしきものも作って本当に弱っているように見えるんですよね。
よくここまで作りこめるな、と女優魂に感心しました。
そんな彼女にエイドリアンが死んだとの知らせが来ます。
その知らせを知ってホッとするセシリアですが、ここから恐怖のどん底に陥れられるわけなんですよね。
・誰もいないのに誰かの気配を感じる。
・勝手にキッチンのガスコンロが動く。
・自分の書いた覚えのないメールが勝手に妹に送られて、姉妹の仲を裂かれる。
・セシリアが話している相手が突然殴れられセシリアが殴ったと勘違いされる。
などなどです。
このような奇怪な出来事が次々と起ころセシリアは孤立し精神的に追い詰められていきます。
セシリアは、全ては死んだエイドリアンが透明になって私を陥れるためにやっていることで自分は全く悪くないと周りに主張するんですが全く信じてもらえないんですね。
それがさらに彼女の孤立を加速化させます。
そんな身も心もボロボロのセシリアを演じるエリザベス・モスがすごく役に入る混んでいるんですよね。
まさに憑依しているといっても過言じゃないくらいです。
そんなセシリアを観ているとマジで不憫な気持ちになります。
こういう風に感情移入が出来るのもエリザベス・モスの実力だと思います。
だってこの役をアン・ハサウェイやマーゴット・ロビーがやってもこんなに感情移入出来なかったと思うんですよ(笑)。
彼女らが演じいたら、なんか作りものって感じがしていたと思います。
そこがエリザベス・モスの凄さだと思います。
そしてだれも信じてくれないなら自分で証拠をつかんでやるとエイドリアンの住んでいた家に戻ることにしたセシリア。
そこで着た人が透明になれるスーツを発見します。
そのスーツを自分のクローゼットに隠します(透明人間になれるスーツは二つある)。
これで自分が正しいと実証できると確信したセシリアは妹にこのことを話そうとレストランに呼び出します。
そこでスーツのことを話そうとした瞬間にナイフがいきなり宙を浮き、妹ののどを引き裂いたかと思ったらそのナイフがセシリアの手の上に落ちるのでした。
ここでのエリザベス・モスの演技もよかったですね。
突然の妹の死で呆然としてしまうセシリア。
何度も言っていますがその演技力には脱帽です。
妹の殺人の容疑で精神病院に収監されたセシリアは自分が妊娠していることを知ります。
ここからセシリアの反撃が始まります。
女性は子供が出来ると人が変わるとよく聞くんですが、まさに
エイドリアンの子供を産むぐらいなら死んでやると盗んだペンで自殺を図ったところに透明人間が現れます。
透明人間が現れるのを待っていたセシリアは、持っていたペンで透明人間を刺しまくります。
怪我を負った透明人間は、抵抗するならセシリア本人ではなくセシリアの周りの人をどんどん殺していくといって友人を狙い始めます。
これはまずいと思ったセシリアは精神病院を脱走して、友人を襲っている透明人間を銃で射殺します。
そして死んだ透明人間のスーツをはずすとエイドリアンじゃない!!!
スーツを着ていたのはエイドリアンの兄でエイドリアン本人は家の地下に監禁されていました。
しかしセシリアはこれを全く信じません。
エイドリアンが兄を犯人に仕立て上げただけだと主張して、エイドリアンに会いにいって自白させると主張します。
もうここからは、セシリアの攻撃のターンです。
そこには序盤のエイドリアンにおびえていたセシリアの恐怖が全くなく、むしろこちらから攻撃をしかけるぞという前向きな気持ちが感じ取れました。
結局、エイドリアンの家で会うことにしたセシリアはクローゼットに隠していたスーツを使って、妹が殺されたのと同じ方法でエイドリアンを殺害します。
このときの彼女の顔はもう序盤の恐怖におびえる顔ではなく、なんかやり切ったぜという感じの顔をしてエイドリアンの家から出ていくところで物語は終わります。
ここまで物語の概要を書いてきましたが、この映画ではパワハラ旦那に追い詰められたセシリアが自ら恐怖の存在を倒すことで自由を勝ち取る、という過程を描いた映画だと私は感じました。
そしてエリザベス・モスは見事にその心情を表現できておりそれだけでもこの映画を見る価値があります。
それに加えて今作のストーリーが二転三転するので、どうなるか最後予想出来ないところも見どころの一つです。
ビクッとさせられる演出が満載
大体アメリカのスリラー映画って大きい効果音といきなり画面に画面にモンスターや敵を映して観客をビックリさせます。
本作もその手法をフルに使っています。
そして分かっていても驚かされまうんですよね(笑)。
それに加えて本作では非常に重苦しい音を映画の効果音として使っておりそれが恐怖を助長してきます。
そういう演出が好きな人にはこの映画はおすすめです。
しかしこういう演出が嫌いな人にはこの映画はおすすめできません。
透明人間の魅力は描写の解釈がひとつだけではないこと
ここまで透明人間のストーリーの概略を説明してきましたが、この映画は人によって違う解釈を行うことが出来る点も魅力の一つになっています。
というのも映画の終盤、セシリアは本物のエイドリアンは家の地下に監禁されていたという情報を信じずにエイドリアンを殺しにいきます。
しかし、エイドリアンが本当に黒幕だったかどうか判断できるシーンが描かれていないんですよ。
ということは本当にエイドリアンは監禁されていたのかもしれないんですよね。
もちろん、セシリアの予想通りエイドリアンがすべての黒幕である可能性もあります。
まあ決定的な証拠がないのでどちらかは分からないんですが、僕はセシリアの予想通りエイドリアンがすべての犯行の黒幕だったと思います。
というかあのセシリアの最後の満足気な表情を観たらそうであってほしいと願っている自分がいます。
そこら辺を友達と議論できるのもこの映画の見どころです。
今回は透明人間について書いてきましたが。僕的には満足できる内容でした。
スリラー映画が好きな人にはおすすめできる作品です。
ということで今回はここまで!!
ではでは!!