【ネタバレしまくりで】ゴジラ キング・オブ・モンスターズは監督のゴジラ愛と渡辺謙の活躍を見せつけてくれて面白かったから感想を書いていくよ~
どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。
さてさて、ついに来ましたね。ハリウッド版ゴジラの2作目。
モンスターユニバースの三作目。
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ。
シンゴジラの成功で勢いづいたゴジラシリーズに満を持してハリウッド版ゴジラが登場です。
正直前作のハリウッド版ゴジラ一作目(以下ギャレゴジ)では、ゴジラの活躍が全く映されていないためもっとゴジラを見せてくれ~!!と思っていたのですが、今回は予告からばりばり戦っているのでかなり期待度は高い状態で観に行きました。
前置きはこれぐらいにしておいて、早速書いていきます。
ゴジラ キング・オブ・モンスターズってどんな映画?
ゴジラ キング・オブ・モンスターズのあらすじはこんな感じです。
太古の巨大生物「ゴジラ」と巨大生物「ムートー」との戦いから、5年の月日が流れた。モスラ、ラドン、キングギドラなどの神話時代の怪獣達が復活し、世界は新たな危機に晒されようとしていた。人々は自分よりも巨大な生物に恐怖を抱き、逃げ惑った。議員達は対応に追われるが、これと言った解決策は見つからなかった。
たくさんの怪獣が出現する中、どの怪獣が人間の味方でどの怪獣が敵なのか見極めなければならなかった。ゴジラも再び姿を現し、世界の覇権を懸けての怪獣達の争いが繰り広げられることになった。未確認生物特務機関「モナーク」は、世界の破滅を食い止めるため活動を開始した。果たして、人類は生き残ることができるのだろうか!?
引用
今作で監督を務めたのはマイケル・ドハティ。
この人めちゃくちゃゴジラファンらしく、監督にとってゴジラはどんな存在?という質問に「神だよ」と答えています(笑)。
もしも超絶ゴジラオタクがハリウッドで「ゴジラ」を撮ったら… M・ドハティ監督が愛を叫ぶ : 映画ニュース - 映画.com
今作の主人公芹沢博士を演じているのは、我らが渡辺謙。
渡辺謙は名探偵ピカチュウにも出ていましたし、ハリウッドでの出演が多くなっている印象です。
ただピカチュウの時は活躍がイマイチだったので今作での活躍に期待です。
そしてもう一人の主人公マークを演じるのはカイル・チャンドラー。
ファーストマンやスーパーエイトなどに出演している名俳優です。
お次は今作の裏の主人公、最強のサイコパスおばさんでマークの妻エマ。演じるのはベラ・ファーミガ。この俳優さんは今作で初めて見ましたね。
どんな演技をしてくれるのか楽しみです。
そして上記二人の娘役にミリー・ボビー・ブラウン。
今作がスクリーンデビューみたいです。
将来が楽しみな俳優です。
そしてなんとチャン・ツィイーも出ています。
芹沢博士やマークと一緒にゴジラや他の怪獣たちを追う科学者役です。
そんなチャン・ツィイーもすでに40歳。
年取りましたね~。でもお美しい。
そしてシェイプ・オブ・ウォーターのサリー・ホーキンスも出演しています。
こう考えると結構豪華な俳優陣ですね。
こんな豪華な俳優陣で挑んだゴジラ第2作目。
その内容について書いていきます。
今作の良かった点
まずは今作で評価できる点を挙げていきます。
今作をおすすめ出来る人は下の人です。
とりあえず怪獣たちが暴れまわっている姿を観たい人
もうこれ一択につきますね。
その理由について掘り下げていきます。
怪獣たちのアクションシーンは過去最高の出来
今回のゴジラの一番の見どころ、それは怪獣たちがこれでもかと街を破壊しまくり、戦いまくるところです。
そうなんですよ、ぶっちゃけハリウッド版一作目のギャレゴジは僕の中でかなり鬱憤のたまる作品でした。
なぜかというとゴジラの登場シーンが少ない!!!!
ゴジラが登場してこれから面白くなってキターーーーっ
て時にいきなり場面が変わってスゲーお預け状態。
いやいやいや、もっとゴジラを見してくれよ( ;∀;)、って感じたことを今でも覚えています。
というか相手のムートーの方が出番多かったし。
まあでも今考えると今回のキング・オブ・モンスターズのために出し惜しみしていたのかもしれないですがね。
そんな前作の出番の少なさを挽回するかのように今回はゴジラが暴れまくります。
なんと言ってもあのゴジラがキングギドらに向かって走るんですからね(笑)。
それは予告編でも確認出来て、最初観たときはマジで鳥肌が立ちました。
あんなでかいからだで走れるんだ・・・・。という衝撃。
キングギドラも走っているし。
今作ではそんなファンが観たかったシーンがどんどん出し惜しみすることなく、降り注いできます。
ゴジラがキングギドラともみ合って首を食いちぎるところとか、キングギドラがゴジラの熱線を交わしながら引力光線を吐き出すシーンとかファンからすると、
そうそう、こういうのが観たかったんだよ
って思ってしまうんですよね。
他にもラドンがわざと翼を回転させて戦闘機を追撃するシーンとか、キングギドラが発電所の電源を利用して稲妻を発生させて周りのものをすべて破壊させる神々しいシーンなんかもあり、怪獣ファンには非常にわくわくさせるシーンがたくさん出てきます。
それを監督はマジでわかってます。
たぶん監督自身がこういうシーンを観たい、っていう気持ちを基準に映画を作ったんでしょう。
これぞ怪獣プロセスの最高峰です。
また過去のゴジラシリーズのオマージュも結構入っているので、昔のゴジラを知っている人も楽しめます。
日本のゴジラで出てきた兵器オキシジェン・デストロイヤーとかも出てきますからね。
怪獣を人智を超えたものとして描いている
また今作では怪獣をただのクリチャーとして扱ってないんですよね。
そこも非常に好感を持てました。
ゴジラもキングギドラも、人知を超えた存在であり倒すことの出来ないものという設定で描かれています。
それを象徴するシーンがキングギドラと十字架が映し出されるシーンです。
それは日本がこれまで作製したきたゴジラ映画の中では大前提になっている設定なんですよね。
そこをちゃんとハリウッドが分かって描写していることにすごく喜びを感じました。
これまでのハリウッド映画ってどうしても日本を間違った認識で描いていることが多いんですよね。
アベンジャーズですら、なんか変な日本が出てきましたし。
そんな中、日本を代表するキャラクターを正確に認識し表現してくれたこの映画には感謝しかありません。
個々の怪獣たちの立ち位置がはっきりしていて分かりやすかった
今作ではゴジラ、キングギドラ、ラドン、モスラと4体の怪獣がメインで暴れまわります。この4体の個性がめっちゃ出ていたのがすごくよかったんですよね。
ゴジラは言わずもがな、怪獣の王ですね。キングギドラはゴジラの最大のライバルで、本編中では偽りの王と呼ばれています。キングギドラ可哀そう(笑)。
またモスラは、ゴジラのサポート役。ラドンはとりあえず勝った怪獣の下につくという三下役です(笑)。
特にラドンなんて、キングギドラが優位と分かればキングギドラに従うんですが、ゴジラがキングギドラを倒すとすぐにゴジラの下につきます。まじで切り替え早い!!!
そういう意味でラドンは完全にネタ化していましたね。
こういう風に立ち位置がはっきりしているから、ゴジラとキングギドラの戦いのときにこちらのテンションをMaxに上げることが出来るんですよね。
人間臭さの残るサイコパス エマの魅力
今回人間側の悪役として怪獣を呼び起こして地球の再生させようともくろむテロリスト集団が出てきます。そのリーダー格として怪獣を操る機械(以下オルカ)を開発するのがベラ・ファーミガ演じるエマです。
映画の冒頭では、普通に子供想いの母親を演じているんですが中盤で化けの皮が剥がれるんですよね。
彼女の目的は、人間によって環境破壊が進み地球が後戻りできない状態になる前に、怪獣たちを使って人類を粛正し地球の生態系を正しい状態に戻すことです。そのために自信が開発したオルカを用いてキングギドラを呼び起こします。
いやー、なかなかのサイコパスっぷりでしょ。なんか彼女の考えを聞いていたらアベンジャーズのサノスを思い出さずにはいられませんでした。
ただね、エマさんサノスと違って最後には自分が間違っていたと気が付くんですよね。そこがサノスとの大きな違いです。
そこらへんがサノスと違ってすごく人間臭いんですよね(まあサノスはタイタン人ですが)。その優柔不断さが人間臭くて僕は好きでした。
今作の悪かった点
まあ僕自身はすごく満足したんですが、全員におススメできる映画ではありません。
特に
・怪獣に興味ない
・映画を観るなら人間ドラマ重視
・日本人とアメリカ人の核兵器に対する価値観の差が気になる人
という人にはおススメできません。
人物描写が雑
僕は今作では全然気にしてないんですが、まあ人物描写は雑でしたね。
まず渡辺謙が演じる芹沢博士。彼は終始ゴジラを心酔しているんですよ。その考え方に至る描写が全くないんですよね。ゴジラにでも命を助けられたの?って思うくらいの入れ込みなんですが説明不足で全く感情移入ができませんでしたね。
また今回の映画のストーリーの構成ってほぼ怪獣の戦いメインで進んでいきます。むしろこう戦わせるためにはこういう風にストーリーを展開していった方がいいよね、って感じで映画を作ったんじゃないかと思うくらいのストーリーなので怪獣が好きじゃない人は全く興味を持てないと思います。
あとなぜかゴジラが眠る海底の古代遺跡にカタカナでゴジラって書かれていたり設定が雑じゃね?ってところもありましたね。
核兵器に対する考え方の違い
今作では弱ったゴジラを復活させるために核爆弾が用いられます。
ゴジラの近くで核爆弾を爆発させるとゴジラがめちゃくちゃ元気になって復活するんです。結構この描写に関して日本人的には受け入れられない人もいるかもしれません。
基本アメリカ人にとって核兵器とは平和のために持っているもの、または平和のためなら使用することも致し方ないとする考え方で描いていることが多いです。
それは前作のゴジラでもそうですし、他のハリウッド映画でも普通に描かれています。
日本人は絶対に核兵器は使わせない、という考え方が一般的なのでそこら辺で違和感を持つ人は多いと思います。
しかもゴジラの近くまで核兵器を持って行って起爆させるのは日本人の芹沢博士という皮肉。彼は家族を戦争中に広島の原爆でなくしており、核兵器は憎んでいるはずなんです。
ただ彼はゴジラに家族を殺されたマークに憎しみを捨ててゴジラを受け入れなければならない時もある、という台詞を言います。
その台詞はもしかしたら自分に向けた台詞かもしれません。
自分の憎んだゴジラを復活させるためには核兵器を受け入れなければいけないと。
この点は議論のし甲斐がありそうですね。
ということでいろいろ書いてきましたが、今回はここまで!!!
ではでは!!