【ネタバレ注意】エジソンズ・ゲームはエジソンの偏屈さを描いていてよかったんでだけどここぞという盛り上がりには欠けたと思うよ~
どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。
今回はエジソンズゲームです。
天才発明家エジソンと電力の供給を争った実業家ウエスティングハウスの対決を描く今作。
鑑賞してまいりましたので早速感想を書いていきます。
エジソンズ・ゲームってどんな映画?
本編を書いていく前にあらすじについて説明していきます。
19世紀のアメリカ。当時、世界の科学技術は変革の時を迎えていた。そんな変革期を牽引したのが、天才発明家として、その後世に名を残すこととなるトーマス・エジソンである。白熱電球の事業化という偉業を成し遂げたエジソンは、最早国の至宝と呼ぶべき人物になっていた。しかし、そんなエジソンは実に傲慢な人物だった。ホワイトハウスからの仕事も無視をするという肝の座ったエジソンだったが、そんな頃とあるニュースが世間を賑やかせる。それは、実業家のウェスティングハウスが交流式送電の実演会を成功させたというものだった。そのニュースが気に食わなかったエジソンは、世間をうまく誘導してネガティブキャンペーンを開始する。そして、後世に語り継ぐビジネスバトルが幕を開けるのだった。
誰でもその名を一度は聞いたことがある発明家エジソン。
しかしこの映画では彼は発明王というよりも、傲慢で目的のためなら手段をいとわない人間として描かれています。
演じるのはベネディクト・カンバーバッチ。
アベンジャーズでドクター・ストレンジを演じた彼がエジソンを熱演します。
なんか彼は一癖ある天才の役をやっていることが多いですね。
そして今作でエジソンの敵役ウェスティングハウスにはマイケル・シャノン。
マン・オブ・スティールやシェイプ・オブ・ウォーターなどに話題作にどんどん出ている俳優さんですね。
なんか僕の中では悪役を演じていることが多いかれですが今回はいい人役で登場です。
そしてエジソンの助手役をトム・ホランドが演じています。
カンバーバッチとはアベンジャーズ以来の共演ですね。
ファンにはたまらないツーショットになっています。
また若き天才ニコラ・テスラ役をニコラス・ホルトが演じています。
Xメンでビーストを演じていたあのイケメン俳優ですね。
またウエスティングハウスの妻役にはキャサリン・ウォーターストーンが演じています。
最近だとファンタスティックビーストなんかに出ている女優ですね。
もう40歳にいっているというのに驚きです。
ということでかなり演技派の俳優たちを集めているエジソンズゲームですが果たしてどんな感じの映画になっているのか。
早速鑑賞してまいりましたわ。
ベネディクト・カンバーバッチはこういう偉人をやらせたらなんでも当たりますな
僕が思い描いている発明王のエジソンは1%のひらめきと99%の努力なんて言葉を残しているぐらい努力家で偉大な発明をいろいろ残してきた人格者でした。
それが本作のエジソンは想像以上にクソ野郎として描かれていたのでまずはそこに面喰ってしまいました。
まず傲慢でなんでもできると思っているし、他人の約束なんかは簡単に破るし嘘も平気でつく。
すでにかなり多くの発明をしていたのでもう天狗だったんでしょうね。
そんなハナにつく役をカンバーバッチがすごくいい感じに演じてくれています。
そういえばアベンジャーズのドクター・ストレンジもこんな感じでハナにつくやつじゃなかったかなと思った人は少なくないはず。
なのでエジソンはそんなに人徳者ではなかったよってこの映画は私たちに教えてくれます。
でも逆にその方が人間らしくてまあ自然といえば自然かもしれませんが。
でもこんな人間くさいエジソンが僕は好きになりました。
人なんて自分の都合にいいように物事を解釈したくなる時もあるし嘘だってつきたくなる。
そんな自分の欲求に非常に正直に生きているエジソンは、何か共感を持てるというか
「そうだよね、きれいごとだけじゃ生きていけないよね」という僕の心の中のもやもやをすごく体現してくれているような気がして、どうしても嫌いにはなれなかったです.
彼の妻が物語の途中で亡くなるんですが、亡くなった妻の声をずっと聴いていたいがために蓄音機で記録した音声をエジソンが聞く姿は哀愁が漂いて過ぎて涙腺がうるっときてしまいました。
といっても直にあったらマジで嫌いになるんでしょうけど(笑)。
逆にエジソンの敵となるウエスティングハウスがいい子ちゃんすぎてあんまり感情移入出来なかったです。
エジソンが自身の発明である直流を推すために、ウエスティングハウスが推している交流のネガティブキャンペーンを仕掛けてくるのですが技術で自分の方が優れているとわかって入ればそれでいい、といってエジソンを無視します。
まあ実際に交流の方が優れていたのでウエスティングハウスが優勢で電気の覇権をめぐる戦いは進んでいくんですが何か盛り上がりにかけるんですよね。
もう少し、感情むき出しで戦ってほしいなあ、と思ってしまいましたね。
最終的には、エジソンが処刑用の電気椅子を交流電源で作らせたことに腹を立てて反撃に出るんですがそれもほとんど後半なのでなんかなあって感じで終わってしまいましたね。
テスラのチョイ役感が悲しかった
この映画ではもう一人の天才テスラが登場します。
彼は最初、エジソンの会社に就職したんですが交流を推していたテスラはエジソンの会社で冷遇され数か月で会社を出ていきます。
その後、同じ交流押しのウェスティングハウス側について研究開発に精進していき交流での電力供給に大きくかかわっていくのですがなんかちょい役感が出すぎていたのでもう少しスポットを当ててほしかったです。
なんかうだつの上がらない可哀そうな人感をすごく出しすぎて作っていたのが鼻につきましたね。
そしてテスラと打って変わっていい感じの目立っていたのが、トム・ホランド演じるサミュエル・インサル。
エジソンの秘書役ですが自身の意見をしっかりとエジソンに伝えるなど結構ハートが強いということを示す場面が何個か出てきます。
彼も確かにいいけどもう少しテスラの出番を増やしてほしかった・・・。
後半の盛り上がりに欠けてしまった
題名にも書いたんですが、なんか物語の盛り上がりに欠けたんですよね。
エジソンとウェスティングハウスの電気戦争なのでもっとお互いをどんどん攻撃して盛り上がるかと思いきや、なんかエジソンが一方的にウェスティングハウスを目の敵にしてネガティブキャンペーンを仕掛けまくるんですが最後は堪忍袋の緒が切れたウエスティングハウスの反撃にやられてしまいます。
今回ウエスティングハウスが全然おとなしすぎる、というかいい人すぎて全然そういう戦いの面で盛り上がらないんですよね。
まあ実際の史実を忠実に再現しているって言われてしまえばそれまでですが。
前半というか途中までは、エジソンは最愛の妻を亡くしウエスティングハウスは最大の友をなくしお互いに引くに引けなくなっていく過程みたいなのが描かれるんですが最後の詰めというか決着の描写が質素の描かれれていてつまらないと思ってしまいましたね。
最終的のどっちが勝ったのかは最後のクレジットで交流が勝ったって流れるだけでしたしね。
えっ?これで終わりですか?
みたいなね。
ということでエジソンズゲームを書いてきましたが少し宣伝文句から考えると退屈な作品だなあと思われる可能性のある作品になっておりますので悪しからず。
ということで今回はこれまで!!
ではでは!!