【もちろんネタバレありで】映画search/サーチは斬新なスタイルで伏線張りまくって全部回収していくからすごく爽快だったよ~
どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。
最近ネットで話題の映画サーチ/search。
全く予備知識なしで行ったんですがね。
これが当たりでしたわ。
今の時代にすごくぴったりの映画で、スマホやSNSが大好きな僕としては非常に親近感を覚えるシーンが多かったです。
そんなサーチ/searchについて今回はどんとネタバレしちゃうぞ!!!
そもそもsearch/サーチってどんな映画?
気になるあらすじはこちら
忽然と姿を消した16歳の女子高生マーゴット。行方不明事件として捜査が始まる。家出なのか、誘拐なのかわからないまま37時間が経過。娘の無事を信じる父デビッドは、彼女のPCにログインしSNSにアクセスを試みる。インスタグラム、フェイスブック、ツイッター・・・。そこに映し出されたのは、いつも明るく活発だったはずのマーゴットとはまるで別人の、自分の知らない娘の姿があったーー。
あらすじを観た感じそんなに特殊なストーリーではないんですよね。
むしろ王道をいっています。
行方不明の娘、それを探す父親。まさにテンプレートのような構図です。
ただその過程の映し方が非常に特殊です。
というのも物語がすべてパソコンの画面上を通じて進行するのです。
下の写真は、主人公が行方不明になった娘を探すためにフェイスブックの友達に片っ端から連絡を取ろうとしている場面です。
引用
全編PC画面のスリラー映画『search/サーチ』予告編 失踪した娘の行方をSNSから洗い出せ! – ホラー通信|ホラー映画情報&ホラーエンタメニュース
主人公がどんな行動をとっているかは、すべてパソコンのWebカメラ越しに把握することになります。
こんな感じでパソコン画面越しにすべてのストーリーが展開していくんですよ。
100分間ずっとこの画面ですからね。
こんなんで100分ももつの?って思ったんですが、そこにはこの映画を作った人たちの創意工夫が詰まっていましたね。
登場人物紹介
今回主人公デヴィット・キムを演じるのは、ジョン・チョウ。
スタートレックでエンタープライズ号に乗っていたクルーの一人として覚えている人も多いかもしれません。
今回は娘を血眼になって探す熱血お父さんを演じています。
そして捜査の陣頭指揮を執るのがヴィック捜査官。
演じるは、デブラ・メッシング。
全く知らない女優さんでしたね~。
すいません。
そして行方不明の娘マーゴットを演じるのは、ミシェル・ラー。
この人も今回初めて見ました。
この͡娘にどんな秘密が隠されているんでしょうかね。
そして最後に、デヴィットの弟役ピーターを演じるのはジョセフ・リー。
この人もこの映画で初めて知りました。
知らん人多すぎやな。
これは話題になるわ!!というほど斬新な映像手法
この映画は、PC画面で必要なことを説明するためにいろいろな工夫が施されています。
まずは前段でデヴィットとマーゴットが母親と三人で幸せにくらしていたが、母親が病気で亡くなってしまうところをパソコンのホームビデオを再生することで知ることが出来ます。
そして母親が亡くなってから数年、マーゴットとデヴィットは平和に暮らしていました。そんな彼らの日常はパソコンが置かれているところの状況はWebカメラ、通話などはFace timeとMessengerを駆使して描かれます。
Messengerやメールだけのやり取りでも流れるように話が進んでいくので物語もスムーズに理解できます。
そして表情の情報がほしい時はFacetimeを使うという。
そしてメールの打ち間違えとか、怒りに任せて書いた長文を思い直して消してしまうというちょっとほっこりするあるある的な描写もそこら中にちりばめられていて、スマホやパソコンをめっちゃ使っている人なら非常に共感できます。
またyahooメールやgmailなど身近なツールが出てきたことも共感できたポイントの一つです。
それとこの手法で一番素晴らしいなと思ったのが、電話やメールの通知が来ているのにそれに気が付いていないということを観客が把握できる点です。
例えばマーゴットが夜中に、デヴィットに電話をかけてきます。しかしデヴィットが出ている姿がWebカメラに写っており、出ることができません。
なので観ているこちらからすると、早く起きて!!
と叩き起こしたくなるんですよね。
他にも中盤でデヴィットが弟のピーターを犯人として疑って、彼の自白映像を撮ろうと家にカメラを仕込んで待ち構える場面があります。
その場面では隠しカメラ越しにデヴィットとピーターの様子を知ることが出来ます。
そこでピーターは犯人ではないこと、マーゴットが死んだ母親に関してデイヴィットが何も話してくれないことに悩んでいたことが明らかになります。
そこで悲嘆にくれるデヴィットなのですが、実はこの会話中にヴィック捜査官から着信があったり犯人を捕まえたという大事なメールが入っていたりします。
僕たち観客はPC画面になっているのでその着信に気が付きますが、悲しみに暮れてるデヴィットは全然着信に気が付かないんですよね。
他にもデヴィットがなんとか娘の手がかりを見つけるためにネットの情報を集めに行きます。
そこである写真を見た時、まったく画面が動かなくなるんですよ。ただならぬ雰囲気で間が空くんです。
それはあれっ?これどっかで見たぞっていうヒントでデヴィットは考えてるんですね。
で過去に見てきたフェイスブックやSNSを片っ端に探して答えを見つけるんです。
これは見ててまじで爽快です。そういう場面が何回も出てきます。
どんだけ伏線はってんねん!
だけども、物語の一つ一つが意味をなして後半で活きてくる様子をみるのは非常に気持ちがいいです。
特殊な映像演出だからこそ、ストーリーはシンプルな王道スタイル(ネタバレ注意!!)
いろいろ演出方法について語ってきましたが、物語の方はめちゃくちゃシンプルなんですよね。
娘がいなくなるのを父親が探すだけですからね。
途中で弟を疑ったりと右往左往するんですが結局、犯人は一番身近なヴィック捜査官だったという、これまたサスペンスによくある展開になります。
まあ強いて不自然と思ったのが警察が全然機能してなかったことです。
まあヴィック捜査官が捜査責任者として裏ですべてを操っていたのでしょうが、それにしても警察が捜査に関してなんの役にも立っていなかったのが今更ながらひっかります。
といっても観ているときは夢中になっていたのでそんなに気にならなかったんですがね。
ネット上のつながりなんて大したことないけどそれでもネットに頼らざるを得ない
デヴィットがマーゴットの居場所を探すためにフェイスブックの友達登録している友人に片っ端から連絡していきます。
でも聞く人聞く人皆口をそろえてそんなに仲良くない、友達じゃないと言います。
じゃあなんでフェイスブックで友達になっているんだ!!とデヴィットは憤ります。
そしてそういう風に協力してくれなかった奴に限って、マーゴットが行方不明だということがマスコミに知られた瞬間、彼女とは友達だったから凄く心配!!という動画を挙げて再生回数を稼いだりする描写があります。
いかにネット上では上っ面だけの関係や情報がはびこっているかがうかがえます。一方そういうゴミ溜めみたいな情報の中にしか解決の糸口が見つからない、というのは非常に皮肉なことでもあります。
しかしみんなパスワードに生年月日使い過ぎ(笑)、
無数にある情報の中からデヴィットが、本当に必要な情報を探り出してく。
く~
こういうお父さんになりたいぜ!!!
結局マーゴットの秘密とはなんだったのか?
マーゴットは、お母さんとの思い出でもあるピアノ教室を半年前に黙ってやめていました。
デヴィットはそうとは知らずに毎月月謝をマーゴットに渡していました。
マーゴットはそのお金を貯めて、動画配信サイトで知り合った友達に送金していました。
その友達は親が病気で入院費に困っていると言っていたからです。
実はその友達というのがヴィック捜査官の息子で、マーゴットの気を引くためになりすましをしていたというのが真実です。
もう一つの秘密は、ピーターの家で麻薬を吸っていたこと。
これは、母親を失った現実に向き合えていないデヴィットになかなか自分の想いを伝えれないもどかしさを発散させるためです。
なので結論としてはマーゴットはめっちゃいいやつなんですよね。
そういう娘の秘密に全く気付いてやれなかったデヴィットはショックを受けるのですが、それでも事実を受け止めて乗り越えていこうと変化する姿がよく描かれている印象でした。
まあ気になった人は見てみてください。
ということでいろいろ書いてきましたが、今回はここまで!!!
ではでは!!