【ネタバレするほどでもないけど】グレース・オブ・ゴッド 告発の時は人物描写が非常に丁寧だったよ~
どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。
今回は、グレース・オブ・ゴッド 告発の時です。
ん?
何その映画?
って思う方も多いと思います。
かく言う僕も観に行く直前までこんな映画があるということを知りませんでした。
コロナの影響で話題作の公開が延期になり、なんか面白い映画ないかなあと探していたら見つけたのが今作です。
インディペンデント系の映画はあまり見る機会がなかったのですが、今作は当たりでした。
ということで早速書いていこうと思います。
グレース・オブ・ゴッド 告発の時ってどんな映画?
今作のあらすじは下記になります。
妻子と共に、平穏な日々を送っていたアレクサンドル。しかし、彼は決して消えない傷を抱え続けていた。実は、彼は幼少の頃、プレナという神父から性的虐待を受けていたのだ。そして、ある時、未だにプレナが子供達に聖書を教えていることをアレクサンドルは知る。自分と同じような被害者を出さないためにも、彼は自らのトラウマと向き合い、プレナ神父を告発する決意を固める。活動を続けていく中で、アレクサンドルは自分と同じような経験をしてきた人間が多くいることを知る。そして、とうとう教会側はプレナの悪事を認めた。しかし、なんと、教会はそのことをスルーしようとしたのだ。さらには、事実を知った現家族とも少しずつ溝ができていき…?
引用
このグレース・オブ・ゴッドという映画の製作はフランスになります。
えっ?
フランス?
やべえ、知っている俳優いないかも。
と思って調べたら全く知っている俳優がいない(汗)。
まあとりあえず主人公を演じている俳優メルビル・プポーを紹介。
フランス生まれの結構ベテランの俳優です。
彼が幼少期に神父から受けた性的虐待を告発することから物語は始まります。
そして、アレクサンドルの告発に感化されて被害者の会を設立する
フランソワ役にドゥニ・メノーシェ。
クエンティン・タランティーノ監督のイングロリアス・バスターズに出演しています。
このフランソワの人物像に関してもかなり深堀されて描かれています。
そしてもう一人の映画のメインとして描かれる被害者エマニュエル役にスワン・アルローが演じています。
この俳優もこの映画で初めて知りました。
彼もなかなかいい演技を見せてくれます。
う~ん、
出演者の紹介はこれが限界!!
まあ、全然知らない俳優さんたちばかりが出ているのでもう本編の感想にいっちゃいます。(たいして知らなくて申し訳ない汗)
この映画をおすすめ出来る人は?
この映画をおすすめ出来る人は下記になります。
・丁寧に人間の心情を描いた映画を観て心を揺さぶられたい人
・静かな映画を見たい人
フランス映画って静かで退屈な映画が多いというイメージがあるんですが、この映画なら普通に人に勧められます。
えっ?フランス映画でもこんなに面白いの?
そうなんです。
これまで僕の中でのフランス映画は全く面白くないんでしょってイメージでした。
なんか物静かですぐに眠くなるんかなあと思っていたんですよ。
ところがどっこい。
今作に関していうと全くその印象は当てはまりませんでした。
まずこの映画は神父が子供たちを性的に虐待をしていたというなかなかショッキングな題材を扱っています。
そして、そのショッキングな出来事を通して各登場人物の心の機微を非常の丁寧に描かれています。
主人公のアレクサンドルはエリートサラリーマンで、妻子にも恵まれて幸せな家庭を築いています。
そんな彼は信心深いクリスチャンで幼少期から教会に通っていたりボーイスカウト活動に勤しんでいました。
しかし、その活動の中でみんなから信頼の厚いプレナという神父から性的虐待を受けていたという説明があります。
正直そこら辺はめちゃくちゃ眠い(笑)。
超単調な状況説明とフランス語の心地よさが僕を眠りの世界へといざなってくれます。
しかしそんな眠いテンションもアレクサンドルが、自分に性的虐待を行ったブレナ牧師と大人になってから再び対峙するところから物語のスピードが急激に上がります。
自分の非を認める神父。
しかしそこに謝罪はなく、自分も特殊な性癖を持ち欲望を抑えられない被害者であるというよく映画で出てくるクソ野郎的な発言をします。
そして彼は現在でも教会で子供たちに接している。
これに関して頭にきたアレクサンドルがブレナ牧師を告発する決意を固めます。
もちろん告発をすると決めるまでにはいろいろな葛藤も丁寧に描かれています。
告発をすれば当時の嫌な思い出をすべて思い出さなければなりませんし、今は守るべき家族もいます。
そんな中でアレクサンドルは自分が告発すべきか悩みます。
この映画のいいところは話を進めるにあたって勢いはあるのですが、決して勢い任せにせず登場人物の心情を丁寧に描いているところです。
実際に虐待を受けたのは20年以上も前のことでなぜ今ごろそんな話題を蒸し返すのか、過去を忘れて家族と幸せに暮らしたらいいのではアレクサンドルは自問自答します。
その過程をちゃんと描いているのがよかったです。
最終的には家族の応援、そして新たにブレナの被害者を出さないためにも告発を決意します。
このように人物の心情の変化とその過程をしっかり描き、物語を進めているところに非常に好感を持ちました。
声を上げる愉快な仲間たちと活動がどんどん大きくなっていく様は観ていて気持ちがいい
告発を決めたアレクサンドルは、ほかにも被害を受けていた人がいることを知ります。
そして警察を通じて彼らにも聞き取り調査が始まります。
そんな被害者に一人にフランソワがいます。
このフランソワが動き始めたらどんどん物語が進む、進む(笑)。
彼も過去に性的な虐待をブレナから受けており、警察から被害者の一人が告発をしたことを聞きます。
そして自分も告発することを決意し、そして被害者の会を設立した後に記者会見まで開いてしまいます(笑)。
何て行動力!!
しかしこのフランソワも家族との確執や他の被害者との考え方の違いでいろいろ衝突したりします。
特に家族との確執が丁寧に描かれているのがすごく映画に感情移入しやすくしてくれます。
フランソワには兄さんがいるのですがフランソワは兄が被害者の会の活動に非協力的なことをクリスマスの家族とのディナーの席で咎めます。
被害者の会の支援金として10ユーロを看破してくださいというのをSNSに投稿した際に兄さんからだけ応答がなかったためです。
しかしそこでお兄さんが今まで溜まっていた鬱憤が爆発します。
お前が性虐待にあったせいで父親も母親も話題の中心はいつもフランソワで自分はいつもないがしろだ、という嫉妬や不満を持っていたんですね、
その不満や苛立ちがクリスマスディナーの時に噴出してしまうんですね。
何回もいいますがここら辺の確執の描き方が非常に丁寧で登場人物の感情を僕たち観る側もトレースしやすいんですよね。
それがこの映画の一番いいところだと思います。
その後、この兄弟は和解します。
というのもこの兄弟の父親が数日たって兄さんから預かってきた10ユーロを渡す場面が描かれるからです。
こういう、喧嘩した二人が照れ臭いからか面と向かって仲直りしないけど和解したんだなってわからせてくれる表現が僕は好きでした。
そしてそんなこんなで被害者の会はどんどん人数が多くなり記者会見とかも開いてどんどん大きくなっていきます。
そこら辺のスピード感や教会側のひどい対応を見せられるので応援したくなってくるし、悪を倒すというカタルシスも得ることが出来る作風になっています。
エマニュエルが一番味が出ててよかった
一番プレナの被害者の中で味が出ていたのがエマニュエルです。
エマニュエルは前に紹介したアレクサンドルやフランソワと違い、経済的に貧しい環境で生活しています。
しかも、なぜか癲癇持ちという癖のある役どころで一番僕は好きでした。
しかも普通にバイクに乗っているのでいつか事故るのではないかとひやひやしながら観ていました(まあ結局事故らなかったんですが)。
そんな彼もプレナに虐待を受けてそれに苦しんでおりそれがいびつな性格につながっています。
プレナのせいで自分の性器が変形してしまったといって弁護士に画像を見せるくらいですからね。
とはいっても彼は誰かを傷つけたりはせずに他の人の傷をいやしたりもでき多様な顔を見せてくれます。
映画の終盤らへんで、アレクサンドル夫妻とフランソワ夫妻とエマニュエルがホームパーティをしていた時にたまたまアレクサンドルの妻とエマニュエルが二人きりになるシーンがあります。
そこでアレクサンドルの妻は、自分も小さい時に近所の信頼していたお兄さんから性的虐待を受けていたことをエマニュエルに告白し夫の辛さが分かるから応援していると告げます。
それをだまって受けれるエマニュエルの人間としてのやさしさとアレクサンドルの妻の辛い過去を聞いておっさんである私は、思わず泣いてしまいました。
このシーンが私の中では本作で一番良かったです。
そして最終的にはプレナと教会側でプレナの行為を知っていながら隠蔽していた関係者が実刑判決を受けたというテロップが出て作品は終わりましたが被害者の心の傷はまだ一生癒えないということを印象付けられるラストでした。
ということでいろいろ書いてきましたが、今作は僕のフランス映画の印象とは全く異なる作品でした。
フランス映画でも寝ない作品がありました(笑)。
ということで今回はここまで!!
ではでは!!
【ネタバレ注意】コンフィデンスマンJPプリンセス編は関水渚がすごく広瀬すずに見える映画だったよ~
どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。
今回はコンフィデンスマンJPの劇場版第2作プリンセス編。
特に主演の長澤まさみはMotherが公開されてからまだ間もないというのにもう本作が公開され今ノリに乗っています。
そんな長澤まさみを筆頭に、いろいろ世間をお騒がせした東出昌大や名俳優の小日向文世などバラエティーに富んだ面子が奏でるコンゲームはどんな出来になっているのか。
早速書いていきます。
コンフィデンスマンJPプリンセス編ってどんな映画?
それではコンフィデンスマンJPプリンセス編の概要を簡単におさらいしていきます。
マレーシアにある伝説の島ランカウイ島。世界有数の大富豪、フウ家の当主であるレイモンド・フウが亡くなった。彼が残した遺産は、10兆円にも上ると言われていた。レイモンドの子供であるブリジット、クリストファー、アンドリューは遺産を狙って熾烈な争いを繰り広げた。そんな中、執事のトニーが相続人を発表した。それは、隠し子の「ミシェル・フウ」だった。
ミシェルのことは誰も知らず、顔さえ分からない状態だった。世界中にいる詐欺師達は10兆円を狙いランカウイ島に集まった。そこには、天才恋愛詐欺師のジェシーや詐欺師のスタアの姿もあった。信用詐欺師のダー子、ボクちゃん、リチャードも10兆円を手に入れようと、フウ家に潜入する。果たして、10兆円を手にするのは誰なのか!?
今回は10兆円の資産を狙っていろいろな詐欺師たちが集まる今作ですが、その主役ダー子を演じるのはもちろん長澤まさみ。
デビュー当時は清純派女優で売っていた彼女ですが、近年ではモテキやMotherなど多様な役を演じて女優としての幅を広げています。
個人的にはセカチューから彼女を観てきたのでなんか大人になったなあとしみじみ感じております(なんかおっさん感がすごいですが笑)。
ダー子の相方であり主人公の一人であるボクちゃんを演じているのは東出昌大です。
なんかプライベートではいろいろあったみたいですが、ちゃんとボクちゃんを演じてくれているのでしょうかね。
そして、百戦錬磨のコンフィデンスマンでありダー子やボクちゃんと共にお金をだまし取りまくっているリチャード役は小日向文世が演じています。
まあ名脇役なんで出演している映画の数もかなり多く、それこそHEROだとかマスカレードホテルとかAlwaysなんかに出演されているので、皆さん絶対にどこかで一度は観ていると思います。
この顔見ると安心するんですよね!
そして、この映画の影の主人公でありサブタイトルにもなっているプリンセス編のプリンセスを演じているのが関水渚になります。
映画を見てる間、ずっと広瀬すずに似てるなあと思ってみてました。
もう区別がつきません(発言がおっさん)。
その他にも豪華キャストがぞろぞろと登場します。
主人公ダー子の宿敵であるやくざを演じるのは江口洋介。
相変わらず渋いですね。
主役3人以外にもさまざまな詐欺師が登場します。
まずはハニートラップの達人を演じる広末涼子。
なんかすごくきれいなお姉さんに成長しましたね。
こちらもハニートラップの達人。
今は亡き三浦春馬です。
いい俳優を失ったものです。
さらにダー子の師匠役には竹内結子。
まあ彼女に関してはこの作品についてのコメントは特にないですね(笑)。
そのぐらい印象が薄かったです(なんで紹介したんだ!!)。
他にも北大路欣也や柴田恭兵、ビビアン・スー、前田敦子、濱田岳、石黒賢、デヴィ夫人なども出演しています。
もう多すぎるので以下割愛です(てきとう(笑))。
てかビビアン・スーってまじで久しぶりにみたわ。
ということで鑑賞後の感想をネタバレありで書いていきます!
豪華キャストによるお祭り映画
まあ端的に言っちゃうとこれなんですよね。
コロナウイルスを吹っ飛ばせ的な、雰囲気でどんちゃん騒ぎしまくるお祭り映画に仕上がっています。
またこれでもかというほど、豪華ゲストが出演しています。
なんといってもデヴィ夫人まで出てくるんですからね。
マジでそこデヴィ夫人要素いる!?って感じてしまうほど無理やり押し込んでいます。
またこれまでテレビシリーズや前作の映画で登場してきたキャストもふんだんに詰め込んでいます。
まあ、そんな感じの映画になっているのであんまり考えずにわいわいしているのを観たい人にはお勧めです。
ただ、テンションが高い映画や安っぽい演出が嫌いな人にはおすすめしません。
この映画のメッセージ性はすごくよかった
「本物も偽物もない、信じればそれが真実」
これがその映画の主題になっています。
そもそもこの映画は全く身寄りのない女の子が大富豪の隠し子のふりをして、大金持ちの家族の中に紛れ込み資産を手に入れようとする、というのが本筋です。
その身寄りのない子こっくりを演じているのが関水渚です。
もう30過ぎのおっさんからしてみたら広瀬すずと全く見分けがつきません(笑)。
そんな彼女が長澤まさみ演じるダー子にそそのかされて、亡くなった大富豪レイモンド・フウの隠し子ミッシェル・フウとして屋敷に潜入し遺産を狙います。
しかもダー子はミシェルの母親でレイモンドとかつて愛し合った仲と嘘を言ってこっくりと一緒にフウ家に潜入することに成功します。
そんな中で、大富豪の本当の兄弟たちにいじめられながらも大富豪の家督を継ぐために座学や礼儀作法、テニスなどのスポーツを学んでいきます。
そしてその過程で本当の子供たちが本当は自分のやりたいことがあるのにフウ家という看板が彼らの本心の足かせになり本当にやりたいことをやれていないという事実が分かってきます。
その時点ではダー子はフウ一族の家宝を盗んでこっくりと一緒に逃げるつもりでした。
そんな中、こっくりがフウ一族の家督を継ぐことを祝うパーティの場でフウ一族に恨みを持つ男が爆弾をもって乱入してきます。
そこでこっくりは本当のレイモンド・フウの子供たち以上にフウ一族の名前に恥じない振る舞いをしてみせ爆弾男の説得に成功します。
まあ、自分がフウ家の人間だと信じ込みすぎてそれが行動にも現れた結果です。
そしてその姿を見たダー子は、こっくりと脱出することをあきらめて彼女にフウ家として生きることを促します。
そして不覚にもそこで泣いてしまった!!
やっぱり年をとって涙腺が緩くなっているんでしょうかね。
というのも、そこまでの過程でこっくりがフウ家にふさわしい人になろうと頑張ったり彼女の人を思いやる優しい心がにじみ出ているシーンがたくさんありすごく感情移入をしてしまったからです。
こういう頑張れば出生は関係がなく何者にでもなれるというポジティブかつリベラルな考えも非常に良かったです。
しかしコロナで暗い話題しかない今だからこそ、こういう明るい映画が刺さったのかもしれません。
まあこれが違う時期だったら、この映画もワンオブゼムで終わっていたでしょうね。
伏線とかがすごく見え透いている感じが非常に残念
この映画は基本的に人をだます過程を描いているので序盤から随所に伏線を張っています。
普通伏線は最終的に回収されて、ああこういうことだったのかとなるんですがこの映画に関しては大体の伏線が見え透いていて(いい意味でいえばわかりやすくて)展開が読めるんですよね。
僕の個人的な意見としては、その伏線が何を意味するのかその時は全く分からないけど後になってそういうことかって驚かされるのが一番いい伏線の回収の仕方だと思っています。
しかし、今作ではこういう展開に絶対になるだろうって容易に予想できる分かりやすい伏線を張って、そしてその予想通りに展開していきます。
というか前作でも見たような既視感があるパターンしか出てきません。
冒頭で、遠い昔にフウ一族にお店をつぶされたおっさんが復讐を誓う場面を見たときはあとで絶対に殺しに来るだろうなっていうのが分かりましたし、着ぐるみを着た殺し屋にダー子とジェシーとぼくちゃんが殺された時も絶対に殺し屋の中身が入れ替わっていて全員死んだふりをしてるんだろうなっていう顛末が予測できましたしね。
(前作の映画でもこれと全く同じパターンの場面があったはず・・・・)
もちろん、展開が予想出来ても面白いなって思うときもあります。
こういう展開に絶対なるだろうなって予想しておいて、予想通りになったときにやった!!当たったぜ!!とカタルシスを感じることが出来れば面白いと思うことが出来ます。
しかし、今作ではそれがなかった...。
理由として映画の雰囲気が軽いので絶対にバットエンドにはならないだろうなっていうのがわかったのと、前作と展開がほとんど一緒だったという点が挙げられます。
そこはもう少し捻った違うパターンを見たかったです。
まあフジテレビ制作の映画でそこまで求めるのも酷かもしれませんが(笑)。
まあ色々書いてきましたが、そんなに考えずに純粋に映画を楽しみたい人にはおすすめです。
ということで今回はここまで!!
ではでは!!
【ネタバレありで】劇場は松岡茉優が非常によかったんですが、なんか綺麗すぎて現実味が湧かなかったよ~
どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。
今回は映画「劇場」です。
お笑い芸人の又吉が書いた原作を映画化した作品になります。
もう又吉は売れっ子作家の仲間入りですね。
本を出したら絶対に映像化しますからね。
そして今作は劇場公開と同時にアマゾンプライムでも配信を開始するという神対応。
僕が住んでいるところは夜しか劇場公開をやっていないので助かりました。
ありがとう!!アマゾンプライム!!
では早速書いていきます。
劇場ってどんな映画?
ではまずは劇場のあらすじです。
永田は演劇の世界で成功することを夢見る青年だった。中学校の同級生である野原と劇団「おろか」を立ち上げ、演出と脚本を担当していた。だが、客が集まらず、運営は上手くいっていなかった。劇団員達との口論も絶えず、次第に追い込まれていく。
そんなある日、永田は自分と同じスニーカーを履いているとの理由で女性に声をかけた。その女性は沙希という名で、女優を夢見る学生だった。沙希は永田の才能を信じ、彼を支えるようになった。孤独だった永田の心は、沙希の存在に救われていく。
永田は執筆活動を頑張るが、金が底をつき借金が膨らんでいってしまう。永田は苦しい生活に苛立ち、不安や怒りを沙希にぶつけるようになった。いつしか二人の関係に、溝が生まれていた。
今作で主人公の永田を演じているのは山崎賢人です。
出演作としてはキングダムとかありますが、あのときはぶっ飛んでいた主人公を演じていました。
今回はどんな演技を見せてくれるのでしょうか。
そして本作のヒロイン役沙希を松岡茉優が演じています。
ちはやふるや万引き家族、蜜蜂と遠雷などでは結構物静かな役が多かった彼女ですが今作でも物静かな女性の役をするみたいですね。
今作はほとんどこの二人を中心に物語が進んでいきます。
ということで早速書いていきます。
この映画をおすすめ出来る人は
この映画をおすすめできるのは、
・松岡茉優のファンの人
・昔は俺もミュージシャンや作家になりたくてやんちゃしてたなあって人
・ダメンズを観るのが好きない人
一方おすすめできないのは、
・ダメンズを観るとイライラしてくる人(僕も)
・静かな映画が嫌いな人
ぐらいですかね。
山崎賢人のダメ男はなかなか新鮮でよかった
今作は売れない作家志望の永田とそれを菩薩のような心で包み込もうとする沙希の恋愛模様を描いた作品です。
この主人公の永田ってやつがまた絵にかいたようなダメ男なんですよ。
全然作家の才能もないくせに、変にプライドが高いから現実を受けいられなくて人を不快にすることばかりを言ってしまいます。
しかもお金もないから沙希の家に転がり込んでいるくせに、生活費を渡す素振りも見せません。
挙句の果てには沙希が朝から晩までバイトしてお金を稼いでいるのに、自分は何もせずに夕方に起きてぶらついて上から目線で沙希にものをいう。
結構、観ててイラつきましたね(笑)。
沙希に何回、さっさと別れてしまえって心の中で叫んだことか(笑)。
可愛い茉優ちゃんに何てことすんねん!!
おじさんまじで起こるで!!ってね(笑)。
まあここまでいい感じのクズさを演出できた山崎賢人の演技はなかなかのものです。
前に観た出演作がキングダムでは、めちゃくちゃ元気な役をやるイメージがついていたので今作とのギャップがすごいです。
なんか無精ひげもはやしちゃってね。
まあそんな永田を受け止める沙希にも異変が出てきます。
松岡茉優が壊れていく姿にあまり入り込むことができなかった
そんな身勝手な永田に振り回されて沙希もどんどん精神的に擦り減ってきます。
ある日、永田は昔の知り合いから沙希がバイトしている居酒屋によく行っているという話を聞きます。
そして沙希がバイト先で永田の話をしていることを聞きます。
沙希はすごく楽しそうに話をするが、それを聞いたみんなは最悪の彼氏じゃんと思って聞いていたらしい。
それを聞いた永田は、沙希にめっちゃ怒るんですよね。
俺のことを馬鹿にしているのかってね。
ここら辺が変にプライドの高い人のめんどくさいところなんですよね。
僕も学生のときにこういう時期がありましたわ。
自分でも才能がないことが分かっているから、恋人とか家族に自分がいないところで自分のことを言われると自分がバカにされているって変な被害妄想を抱くんですよね。
でもプライドが高いから才能がないことを認めたくないし、他人に触れられたくもない。
いや~、あの時のことを思い出すと本当に子供でしたね。
だから永田のことを観ていてイラついたのかもしれません。
そんな生活が続いていくうちに本人は、菩薩のような心で永田に接していても体がついていかなくなります。
そしてお酒を飲み泥酔しなければ、夜眠れなくなるまで追い込まれてしまいます。
もう早く別れてしまえって感じなんですよね。
映画の最初の方ではたくさんの笑顔であふれていたのに、どんどん生気を失っていく過程はなかなか心にくることがありました。
本当に松岡茉優はすごい女優です。
ただなんか弱っていっても松岡茉優のビジュアルが全然変わらないんですよね。
演技はすごいんだけどなんかぱっと見、何にも変化がないからリアリティがないなと感じてしまったんですよね。
髪のさらさら感とか全く変わってないし(笑)。
どんどん追い込まれていく女性といえば最近見た透明人間のエリザベス・モスを思い出します。彼女の方が目の下にくままで作って髪もぼさぼさになりながら追い詰められた女性を演じており、それに比べるとなんか緊張感がなかったなと不満を感じました。
ただ松岡茉優ファンの人にとってはいろいろな松岡茉優の表情が観れるのでおすすめです。
まだ永田に良識があってよかった
沙希の体調が悪くなってから、永田の沙希に対する態度が優しくなりいろいろ沙希に気を遣うようになるのですが時はすでに遅し。
結局、沙希は故郷の青森に帰ることになり、実家に帰ってからは体調がよくなります。
その場面のナレーションで永田が沙希は僕から解放されることで体調がよくなったと語っていました。
まあ永田は、自分が沙希を苦しめていたことを自覚していただけまだ救いがあると思いました。
原作を読んでいなかったので最後は胸糞な終わり方するんじゃないかと思ってドキドキしていたのですが、まだ永田に良識が残っていてよかったです。
結局、最後は沙希が東京の部屋に残した荷物を取りに来た時に二人で片づけをすることになります。そのときの二人で昔やった演劇の台本が出てきて、懐かしいねとか言いながら二人で声に出して読み返します。
その頃の楽しい思い出を二人で思い出していたのですが、途中で永田が台本にない台詞を話始めます。
いままでごめんね、とかすごく感謝しているなどです。
そこで実は、その場面は永田が作った演劇の一シーンであり沙希は客席でその劇を観ているということが明らかになります。
たぶん本当に起こったことを後で永田が演劇にしたのでしょう。
最後は永田が二人で昔作った猿のお面をかぶって沙希を笑わそうとして、観客席に座っていた沙希が笑顔になるところで物語が終わります。
ああ、なんか少しだけ救いのある物語でよかった!!!
その後、二人がどうなるかは描かれないので最終的にどういう人生を過ごしていくのかは分かりませんが二人の恋が全く無意味なものではなく二人の人間形成に大きな影響を与えてくれているみたいですごくホットしました。
個人的には胸糞な映画も好きなのですが、なんかこの映画に関しては登場人物たちに救われてほしいと願ってしまいましたね。
自分も若いころ、彼らみたいな時期があったからですかね。
やっぱり若いっていいな!!(おっさんやあ…)
とまあいろいろ書いてきましがた今回はこの辺で!!!
ではでは!!
【ネタバレ注意】透明人間はエリザベス・モス演じる主人公の女の人の成長物語として面白かったよ~
どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。
今回は透明人間という映画についてです。
僕の中では透明人間といえば、昔ケヴィン・ベーコン主演でインビジブルという映画を見たときのことを思い出します(詳しくは下記参照)。
映画『インビジブル』のネタバレあらすじ結末と感想。動画フルを無料視聴できる配信は? | MIHOシネマ
この映画は透明人間になった主人公が、暴走するのを周りが止めるという話だったのですが今回の透明人間はどんな話になるのか.
早速書いていきます.
透明人間ってどんな映画?
今作のあらすじをさくっと紹介.
セシリアは、強迫観念に囚われた恋人エイドリアンの束縛に苦しめられていた。ある日の夜、セシリアは意を決してセキュリティが張り巡らされた彼の豪邸から脱出することにした。セシリアの逃亡に気が付いたエイドリアンが凄まじい形相で追いかけてきたが、妹のエミリーの協力で何とか逃げ切ることに成功した。ほどなくして、セシリアの元に「エイドリアンが手首を切って自殺した。彼は貴方に500万ドルの遺産を残した」との一報が飛び込んできた。自由だけではなく、莫大な財産をも手にしたセシリアだったが、「エイドリアンは自殺するような人間ではない。彼ほどの優秀な科学者なら自殺を偽造するくらい容易なはずだ。彼は今もどこかで私を見張っているのではないか」という疑念に取り憑かれていた。
当初、セシリアの友人たちは彼女の疑念にまともに取り合おうとしなかったが、しばらくして、セシリアの周辺で怪奇現象が頻発するようになった。ここに至り、セシリアの疑念は「エイドリアンは何らかの方法で透明人間になり、私に復讐しようとしている」という確信に変わった。
今作の主人公は透明人間になる方ではなく、透明人間から逃げる方です。
透明人間と壮絶な戦いを繰り広げる主人公のセシリアを演じるのはエリザベス・モスです。
僕はこの女優を全然知らなかったのですが、今作で好きになりました。
今作における彼女の存在感がハンパなかったです。
詳しくは後程書いていきます。
今作では僕が知っている俳優がそんなに出てなかったのでそんなに紹介できないのですが、あえて紹介するのであればオルディス・ホッジ。
調べたらダイ・ハード3やジャック・リーチャーに出演しています.
どちらも観ましたが全然覚えていない(汗)。
そんな彼も今作ではセシリアをセバスチャンから匿う親友役で大活躍です。
ということで紹介もこれくらいにして早速内容について書いていきます。
この作品をおすすめ出来る人は?
この作品をおすすめ出来るの人は下記のような人です。
・エリザベス・モスの迫真の演技が観たい人
・主人公がスカッと悪にリベンジする映画が好きな人
・どんでん返しのストーリーが観たい人
・大きな音で観客を驚かすアメリカンスリラーが好きな人
逆にこんな人にはおすすめしません。
・大きい音が苦手な人
・怖いのが苦手な人
・透明人間?何それおいしいの?って人
ということで早速どんな映画か早速書いていきます。
透明人間からの被害を通して主人公の成長を描いた作品
今まで何回も映画の題材として選ばれてきた透明人間ですが、これまでの透明人間の主人公は透明人間になる側が本人でしたが今回は透明人間から被害を受ける側が主人公として物語は進んでいきます。
その主人公のセシリアを演じているエリザベス・モスがとても迫力のある演技をしてくれます。
それだけでも見る価値があります。
映画の序盤、セシリアは支配欲の塊のような恋人エイドリアンの家から逃げ出し、知り合いの家に匿ってもらいます。
その時は、またエイドリアンが自分の家に来るんではないかという強迫観念から外へ一歩も出れないほど弱っていました。
しかもその時のエリザベス・モスが目の下にくまらしきものも作って本当に弱っているように見えるんですよね。
よくここまで作りこめるな、と女優魂に感心しました。
そんな彼女にエイドリアンが死んだとの知らせが来ます。
その知らせを知ってホッとするセシリアですが、ここから恐怖のどん底に陥れられるわけなんですよね。
・誰もいないのに誰かの気配を感じる。
・勝手にキッチンのガスコンロが動く。
・自分の書いた覚えのないメールが勝手に妹に送られて、姉妹の仲を裂かれる。
・セシリアが話している相手が突然殴れられセシリアが殴ったと勘違いされる。
などなどです。
このような奇怪な出来事が次々と起ころセシリアは孤立し精神的に追い詰められていきます。
セシリアは、全ては死んだエイドリアンが透明になって私を陥れるためにやっていることで自分は全く悪くないと周りに主張するんですが全く信じてもらえないんですね。
それがさらに彼女の孤立を加速化させます。
そんな身も心もボロボロのセシリアを演じるエリザベス・モスがすごく役に入る混んでいるんですよね。
まさに憑依しているといっても過言じゃないくらいです。
そんなセシリアを観ているとマジで不憫な気持ちになります。
こういう風に感情移入が出来るのもエリザベス・モスの実力だと思います。
だってこの役をアン・ハサウェイやマーゴット・ロビーがやってもこんなに感情移入出来なかったと思うんですよ(笑)。
彼女らが演じいたら、なんか作りものって感じがしていたと思います。
そこがエリザベス・モスの凄さだと思います。
そしてだれも信じてくれないなら自分で証拠をつかんでやるとエイドリアンの住んでいた家に戻ることにしたセシリア。
そこで着た人が透明になれるスーツを発見します。
そのスーツを自分のクローゼットに隠します(透明人間になれるスーツは二つある)。
これで自分が正しいと実証できると確信したセシリアは妹にこのことを話そうとレストランに呼び出します。
そこでスーツのことを話そうとした瞬間にナイフがいきなり宙を浮き、妹ののどを引き裂いたかと思ったらそのナイフがセシリアの手の上に落ちるのでした。
ここでのエリザベス・モスの演技もよかったですね。
突然の妹の死で呆然としてしまうセシリア。
何度も言っていますがその演技力には脱帽です。
妹の殺人の容疑で精神病院に収監されたセシリアは自分が妊娠していることを知ります。
ここからセシリアの反撃が始まります。
女性は子供が出来ると人が変わるとよく聞くんですが、まさに
エイドリアンの子供を産むぐらいなら死んでやると盗んだペンで自殺を図ったところに透明人間が現れます。
透明人間が現れるのを待っていたセシリアは、持っていたペンで透明人間を刺しまくります。
怪我を負った透明人間は、抵抗するならセシリア本人ではなくセシリアの周りの人をどんどん殺していくといって友人を狙い始めます。
これはまずいと思ったセシリアは精神病院を脱走して、友人を襲っている透明人間を銃で射殺します。
そして死んだ透明人間のスーツをはずすとエイドリアンじゃない!!!
スーツを着ていたのはエイドリアンの兄でエイドリアン本人は家の地下に監禁されていました。
しかしセシリアはこれを全く信じません。
エイドリアンが兄を犯人に仕立て上げただけだと主張して、エイドリアンに会いにいって自白させると主張します。
もうここからは、セシリアの攻撃のターンです。
そこには序盤のエイドリアンにおびえていたセシリアの恐怖が全くなく、むしろこちらから攻撃をしかけるぞという前向きな気持ちが感じ取れました。
結局、エイドリアンの家で会うことにしたセシリアはクローゼットに隠していたスーツを使って、妹が殺されたのと同じ方法でエイドリアンを殺害します。
このときの彼女の顔はもう序盤の恐怖におびえる顔ではなく、なんかやり切ったぜという感じの顔をしてエイドリアンの家から出ていくところで物語は終わります。
ここまで物語の概要を書いてきましたが、この映画ではパワハラ旦那に追い詰められたセシリアが自ら恐怖の存在を倒すことで自由を勝ち取る、という過程を描いた映画だと私は感じました。
そしてエリザベス・モスは見事にその心情を表現できておりそれだけでもこの映画を見る価値があります。
それに加えて今作のストーリーが二転三転するので、どうなるか最後予想出来ないところも見どころの一つです。
ビクッとさせられる演出が満載
大体アメリカのスリラー映画って大きい効果音といきなり画面に画面にモンスターや敵を映して観客をビックリさせます。
本作もその手法をフルに使っています。
そして分かっていても驚かされまうんですよね(笑)。
それに加えて本作では非常に重苦しい音を映画の効果音として使っておりそれが恐怖を助長してきます。
そういう演出が好きな人にはこの映画はおすすめです。
しかしこういう演出が嫌いな人にはこの映画はおすすめできません。
透明人間の魅力は描写の解釈がひとつだけではないこと
ここまで透明人間のストーリーの概略を説明してきましたが、この映画は人によって違う解釈を行うことが出来る点も魅力の一つになっています。
というのも映画の終盤、セシリアは本物のエイドリアンは家の地下に監禁されていたという情報を信じずにエイドリアンを殺しにいきます。
しかし、エイドリアンが本当に黒幕だったかどうか判断できるシーンが描かれていないんですよ。
ということは本当にエイドリアンは監禁されていたのかもしれないんですよね。
もちろん、セシリアの予想通りエイドリアンがすべての黒幕である可能性もあります。
まあ決定的な証拠がないのでどちらかは分からないんですが、僕はセシリアの予想通りエイドリアンがすべての犯行の黒幕だったと思います。
というかあのセシリアの最後の満足気な表情を観たらそうであってほしいと願っている自分がいます。
そこら辺を友達と議論できるのもこの映画の見どころです。
今回は透明人間について書いてきましたが。僕的には満足できる内容でした。
スリラー映画が好きな人にはおすすめできる作品です。
ということで今回はここまで!!
ではでは!!
【ネタバレ注意】一度も撃ってませんは石橋蓮司の家でのくたびれた感がすごく出ていてよかったよ~
どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。
今回は一度も撃ってませんですね。
全く前情報を得ずに見に行ったのですが、なかなか僕がこれまで観てきた映画とは方向性が異なった作品になっていました。
そこら辺も含めてネタバレ感想を書いていこうと思います。
一度も撃っていませんってどんな映画?
今作のあらすじはこちらになります。
市川進は悩んでいた。彼は長年作家として活動していたのだが、既に彼の作風は時代遅れとされ、原稿が全く売れなかったのだ。一見、うだつの上がらないダメ男に見える彼だが、実は彼にはもう一つの顔があった。何と、彼は裏社会では知らぬ者はいない、伝説のサイレントキラーだったのだ。しかし、彼は一風変わった殺し屋だった。実は、これまで彼は一度も人を撃ったことがなかったのである。サイレントキラーと言っても、彼はこれまで旧友の石田からの依頼でターゲットの行動を調べ上げていただけなのだ。しかし、そんな石田が中国系のヒットマンに命を狙われてしまう。そして、その毒牙が市川にも向いてしまったのだ。これまで一度も人を撃ったことがないサイレントキラーは、果たしてどう立ち向かうのか。
引用
この作品には日本の映画界を代表する俳優たちが出演しています。
まずはこの作品の主人公で、うだつの上がらない作家市川を演じているのは、石橋蓮司になります。
本人はもう78歳らしいです。
ええ歳のおじいちゃんですわね。
この人の代表作何って聞かれてもあんまり分からないんですが、結構な作品に出演されています。
アウトレイジとかキングダムとか。
出演作多すぎるので、調べたい人は調べてください(適当)。
市川の50年来の友達で、元検事の弁護士を演じるのは岸辺一徳です。
僕の中では、ドラマ相棒シリーズとかドクターXの印象が強いですが、こちらもいろいろな作品に出でいますね。
主人公市川の妻役は大楠道代が演じています。
この人の作品については観たことがないんですよねえ...。
そしてこちらも市川の50年来の友人で元ミュージカル女優の役を桃井かおりが演じています。
桃井かおりが演技をしているのを久しぶりに見た気がします。
ここまで結構年齢が高めな俳優ばっかり紹介してきましたが、結構若い俳優も出てきます。
例えば妻夫木聡。
いきなり妻夫木聡が出てきた時は面喰いましたね。
こんな若い俳優も起用するんだって(笑)。
しかも本当の殺し屋役で出てきます。
そんでさらっと井上真央も出演しています。
少しおバカな看護師役です。
こちらもかなり久しぶりに見ましたね。
最初に出てきた時はあれ?井上真央かなってわからなかったですが、
よく見たら井上真央じゃんって気づいたときは少しうれしかったですね。
ということでかなり有名な俳優たちがどのような物語を奏でたのか、早速書いていきます。
なんとも言えない脱力感が映画の中に漂っている
まあ全体的にゆるーい感じで映画が進んでいきます。
売れない作家をしている市川は、めちゃくちゃくたびれた生活をしています。
うーん、
というか市川の表の顔、特に家にいるときの市川は本当にくたびれて見えました。
妻に隠れて殺し屋の小説を書いているんですが、妻に隠し事をしながら書いているせいかすごくおどおどしていて何か疲れているように見えたんですよね。
そこら辺が石橋蓮司が味のある雰囲気で演技をしているんですよね。
もうなんか家出朝ごはんを食べているシーンがあって、市川が妻におどおどしすぎて何言ってるのか分からないんですよね。
そのもぞもぞ感がなんともいえないんですよね。
そんな市川も夜になると雰囲気出して街に繰り出します。
そして殺しの依頼を受けて、知り合いの殺し屋にターゲットを殺してもらいます。そしてその時の感情や行動を聞き出して、小説にしています。
しかしそうして書いた小説を出版社にもっていっても面白くないと突っ返されてしまいます。
まあそこら辺もすべて緩く、コメディタッチで描かれているので重い空気にはならないんですがあんまり緩すぎてノリについていけなかったんですよね。
あれ、この物語すすんでるのか?って困惑してしまうほどなんかゆるかったので正直このノリは僕には合わないなと思いました。
この映画で一番心が動いたのは井上真央が登場した場面です
この映画で一番心が躍ったシーンは井上真央が出てきたシーンです。
なんかあれっ?これ井上真央じゃね?ってなっておおお~!!懐かしい、
と思ったんですよね。
えっ?そこが一番心が躍ったシーンだって。
他は何もないの?って思う人もいるかもしれません。
はい、どこも心が躍りませんでした。
なんかどこのシーンも起伏がなさすぎるんですよね。
あと石橋蓮司もやたらアップになるんで特に彼になんの思いれもない僕としては何も感情が湧かないんですし。
まあ、でも結構他の観客たちは笑っている人がいたので好きな人は好きなんでしょうね。
井上真央が演じる看護婦がシングルマザーでしかも、殺し屋である妻夫木聡といい感じになっているところに主人公の市川が場違い感をプンプン出しながらいる場面は少し和みました。
まあいろいろ書いてきたけどそんなに面白くなかったです
まあいろいろ書いてきたんですが結論はそんなに面白くなかったんですよね。
でなんで面白くなかったのって言われるとあまりはっきりしない。
なんか普通だったら第一線から引いている年齢の石橋蓮司や桃井かおりや岸部一徳とかが物語の中心なんですけどこれといってなんかやるわけではないんですよね。
まあ大体殺しをやっているのは主人公市川が依頼する今西(妻夫木聡が演じてます)っていうヒットマンですし。
そんなこんなやっていると中国マフィアから市川を殺すようにヒットマンが派遣されるんですがそのヒットマンも実は市川と同じように人を殺したことがないというオチでした。
そこら辺もなあ、もっと勢いがあったら笑えたんですが正直笑いのツボが全然合わないなあという印象でした。
まあでも好きな人は好きかもよ!!(適当)
ということで今回はここまで!!
ではでは!!