【シャザム!!!】この映画はマーベルでいうアントマン的なポジションでファミリー向けの映画だったからアベンジャーズに勝てるかも…(ネタバレあり)
どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。
今回はシャザム!です。
何その映画?って感じですよね。
僕もあんまり知らなかったです。
というかこの作品、DCユニバースの中の一つなんですね。
最近のDC作品といえばアクアマンがなかなかいい出来だったのと、今作は前評判がよかったので期待度Maxで観に行きました。
では早速書いていきます。
そもそもシャザム!ってどんな映画?
気になるあらすじは下記になります。
思春期真っ只中の少年ビリーは、ある日、魔術師からヒーローの才能を見出され、世界の救世主に選ばれちゃって、ある言葉を叫ぶと、心は少年のまま体は大人のスーパーヒーローに変身できるようになる。 その言葉とは・・・「シャザム!」。その最強サイコ―な魔法の言葉を唱えると、【S=ソロモンの知力、H=ヘラクラスの強さ、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスのパワー、A=アキレスの勇気、M=マーキューリーの飛行力】という6つのスーパーパワーを持ち合わせるヒーローに変身する!シャザムは、あのスーパーマンを凌ぐほどの絶対的強さを秘める最強のスーパーヒーローだ!しかし、筋肉隆々の神のような肉体の中で、心は少年のままシャザムになったため、“超能力で携帯を充電できる?”とかティーネージャーらしくスーパーパワーをいたずらで使ったりしてしまう。しかし楽しいだけではいられない。彼にはある使命が課せられていた…
今作のシャザム!の!マークってなんなんや、と思っていたのですがそれを叫ぶと変身できるんですね。
今回の主人公ビリー役を演じるのは、アッシャー・エンジェル。
こいつなかなかのイケメンですね。
そのイケメンがシャザム!!と叫んで返信した後のヒーロー役を演じるのはザッカリー・リーヴァイ。
顔が濃すぎる!!!
アメリカのテレビドラマCHUCKに出演しています。
そしてなんとあのマイティ・ソーにも出演していました。
下にその時の写真を載せておきます。
確かによく見てみると彼です。
髪の色が違うから、雰囲気がだいぶ変わってる。
というかMCUとDCEUどちらも出演しているのは彼だけじゃね?
と思ったら主人公ビリーにヒーローに力を与える魔術師の役を、ジャイモン・フンスーが演じています。彼も、MCUでガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとキャプテン・マーベルに出演しています。
そう考えるとシャザム!すげーな!!
そして今回のヴィランであるシヴァナを演じるのはマーク・ストロング。
この人って大体悪役やってますよね。
キック・アスとかシャーロック・ホームズとか。今回も見事な悪役っぷりを見せてくれています。
キングスマンでは例外で味方でしたが。
では、内容について書いていきます。
シャザム!はどんな人におすすめか?
この映画がどのような下記の人におススメです。
・ゴールデンウイークに家族で観に行く映画を探している人
・ださかっこいいヒーローものが観たい人
・イケメン少年の成長が観たい人
逆にこれまでのアメコミみたいにすごいアクションなどを期待している人には少し物足りないと感じるかもしれません。
ストーリーについて
登場人物の小物臭が半端ない
見終わってすぐに思った感想はみんな小物感が半端ないです。
みんな自分のことしか考えてなくてすごく、映画全体のスケール感が小さいんですよね。
あっ、全然面白くなかったということではないです。
むしろそこが面白かったんです。この作品をMCUでいうとアントマンが丁度当てはまると思います。
もう世界観がぴったりです。
最近のアメコミ映画ってすごくアクションが凝っていて、これでもかってほど派手な演出が多いです。アクアマンやワンダーウーマン、それから来週公開するアベンジャーズもです。これらの映画は大体世界を背負ってヒーローたちが戦っているのですが、シャザムで出てくるヒーロ―は全くそんなことはないです。
もうね、みんな見事に自分のことしか考えていないんですよ。
例えば主人公のビリーは小さいころに生き別れた母親を探すことで頭がいっぱいです。彼は里親に育てられているんですが、母親に会いたすぎて家出を繰り返し手が負えないという理由で里親を転々とします。そんな彼がシャザムと叫ぶことでスーパーヒーローに変身できるようになり、自分の自尊心や自己顕示欲のために力を使いまくります。
ヴィランのシヴァナは、父親やお兄さんに自分の内気な性格をディスされ続けて家族の愛に非常にコンプレックスを感じています。そんな彼は自分を見下し続けた家族や自分にシャザムの力を与えてくれなかった魔術師を見返すためだけにビリーからシャザムの力を奪おうとします。
シャザムの力を有する魔術師は、自分の後継者を見つけるためにいろいろな人たちをランダムに自分の根城に呼び出します。それで全員に力を譲るに値するか試験をして落としていくんですよ。お前には値しないっ!!ってね。
でも悪の力が強まって自分に残されている時間が少ないと悟ると、たまたまその時に選ばれたビリーに無理やりシャザムの力を預けるんですよ。めっちゃビリー断ってるのに(笑)。自分の都合しか考えてないやん!!
もうね、みんな小物なんですよ(笑)。
ただこの全員小物感がいいんですよね。スケールが大きくないんで、親近感が持ててクスッと笑えます。
というか全く関係ないんですが、隣に座っていた中国人がめっちゃ笑ってたんですよね。ここそんなに面白いか?っところでです。
まあストーリーとしてはちゃんとビリーの成長を描いています。詳しく書くと中盤でビリーが母親と再会するんですが、彼女は新しい家庭をすでに築いており会いに来たビリーは邪険に扱われます。
えっ?いきなり会いに来られても困るんですけど...。みたいな感じで。
まあその出来事がきっかけで、彼は自分を想ってくれている里親や兄弟の大切さを理解しヒーローにとって重要な自己犠牲の精神を培うことになります。
そういう意味ではストーリーとしてもちゃんと描けています。
正直アクションは控えめ、そして基本的にダサい
今作はアクションがすごく控えめなんですよね。
話のスケールも小さいんですが、アクションも小さくしちゃってるんですよ。
そこらへんが今までアメコミ映画をずっと見てきた人にとっては、いまいちと思うところかもしれません。
といっても僕個人としては、映画の雰囲気としてあっているのでこれでよかったと思います。
そしてとにかくダサい。アクアマンのブラックマンタもだいぶダサかったですが、シャザムもダサいです。
そのダサさにまた親近感が湧いてくるんですよね。
頑張っても報われない社会をシャザム!は描いている
最近東大の入学式の祝辞が話題になっていますね。
あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。
ふとこの祝辞を観てから、シャザム!を鑑賞するとヴィランのシヴァナは頑張っても報われなかった人に当てはまります。
彼は家族からお前はダメなやつだと言われ続けて、家族からの承認欲求が満たされないとことに不満を募らせています。
そんなところに、変な魔導士に呼び出されシャザムの力をつき継ぐに値するかの試練を受けさせられます。そして悪魔の力にちょっと魅入られただけで、お前にはシャザムを引き継ぐ資格はない!!ってここでも否定されてしまいます。
そして現実世界に帰ってもまた家族から否定されて育ちます。そこから彼は、魔術師や家族に認められようと必死に努力します。
が結局家族には認められず、自分が手に入れた悪魔の力で殺します。
そしてシャザムの力もポッと出てきたビリーに奪われてしまいます。シヴァナも誰かに愛されたり認められたかっただけなんですがね。まあシヴァナは環境が悪かったんですかね。
この映画の本質的なテーマは家族愛
今作の本質的なテーマは、家族の愛や仲間からの思いやりを得られなかったヴィランのシヴァナと家族の愛を見つけることのできた主人公ビリーの対比です。そして彼らの戦いの勝敗を分けたのがこの家族になります。
まあこれだけ聞くと普通に聞こえますね。
ビリーを引き取った里親は、5人の里子を引き取っています。最初は心を閉ざしていたビリーですが自分を思ってくれている家族のありがたみを悟ります。そんでその兄弟5人も最終的に全員シャザムの能力を引き継ぐことになります。
ええ!なんとかレンジャーですか!
こりゃあシヴァナ勝たれへんやん。
結論やっぱり環境やな!ってことですかね。
ということで色々語ってきましたが、今作はアベンジャーズに充分対抗できる超大作になっています。
というこで来週のアベンジャーズの公開が楽しみ!
今回はここまで!!
ではでは!!